■Alt 1st
■Alt 2nd
■Prime
■Bass
■Gr
■Cembalo
■Purcussion
■Conductor
■Alt 1st <使用する楽器> アルトギター (ソプラノギター、ソプラニーノギター) <主な役割> 主旋律、メインソロ オーケストラにおける第1ヴァイオリンにあたる。 基本的にはメロディーラインを担当するので、曲の主役である。 「おいしい」パートではあるが、その分要求される技術も高い。 演奏のバランス上、最も人数の多いパートであることが多く、まずはパート内で音を揃えるのが課題となる。逆に人数の少ないアンサンブルでは他のパートに人を割かざるをえず、Alt 1st奏者には音量も求められる。 首席奏者は実質上コンサートマスターとなり、ソロが与えられる。 他のパートはみんな弾けてるのに「1st待ち」になることも多い。 それでもやはり「主役」は「主役」。ステージで一番スポットライトを浴びる快感は他のパートの追従を許さない。 曲によっては数名がソプラノ、あるいはソプラニーノギターとして分かれる。 |
|
■Alt 2nd <使用する楽器> アルトギター <主な役割> 副旋律、サブソロ Alt 1stの主旋律に対する副旋律を担当。いわいる「ハモリパート」。 オーケストラにおける第2ヴァイオリンにあたる。 一見すると地味なパートであるが、曲の「味付け」を担当するパートであり、自分が作り出すハーモニーに酔いしれてしまう奏者も多い。 おいしいところは1stにとられてしまうが、まれに主旋律が回ってくる。しかしそのような場面に限って難しいことも多く、そこだけに命を懸ける奏者もまれにみられる。 1stと2ndとの間に確執があったりすると旋律がうまく合わないことが多く、指揮者は大変苦労する。 2ndの首席には2ndソロが与えられることがあり、1stの首席(=コンサートマスター)と共に曲のメインディッシュとなる。 |
|
■Prime <使用する楽器> プライムギター <主な役割> 副旋律、コード伴奏 中音域に属し、アルト組とバス組の間の懸け橋となる。 オーケストラでいえばヴィオラ。 クラシック曲では副旋律、ポピュラー曲ではコード伴奏を担当することが多い。 最も一般的なギターを使用するので、新入部員のパート決めでは人気が高いパートであるが、中音域の独特のバランス感覚や、ストローク、ラスゲアードなどのテクニックを求められ、器用さが要求される。 「何でも屋さん」なので曲によってはメロディーや重要な旋律を任させることも多く、「優秀なプライムが1人いればなんとかなる」とまで言う指揮者もいる。 |
|
■Bass <使用する楽器> バスギター <主な役割> ベースリズム、低音ソロ ベースライン担当。 オーケストラでいうチェロにあたる。 低温の花形というべきパートであり、ベースリズムを刻むことがほとんどだが、低音域でのソロも多い。 深みのある音と軽やかな音をうまく使い分け、曲全体に表情をつけていくことができる。バスギターの弦は太く、もっぱら親指で弾くので、初心者バスギター奏者は親指の豆に悩まされる。 さらにバスギターの弦は何故か切れやすく、弦の管理と調弦にいつも気を使わなくてはならないパートである。会計担当からは「金食い虫」として嫌われる運命にある。 |
|
■Gr <使用する楽器> ギタロン、コントラバスギター <主な役割> ベースライン 最低音を担当。GrはGuitarronの略。コントラバスギターはこのパートに含まれることが多い。 ベース中のベースというべき楽器であり、曲全体を包み込む重要なパートである。 あまりに低音なので、高音域の奏者には「何弾いているかよくわからない・・・」と言われることもある。さらには安くて古い機器で録音すると、音そのものが拾われないという悲劇も発生する。しかし、いざギタロンなしで演奏すると、曲全体の安定感がなくなり、落ち着かない演奏になる。 エンドピンで床にたてて演奏するので、ギタロンの音は足元から響く。遠くからでもギタロンの音はよく聞こえ、練習室の下の部屋から苦情がきたという事例も報告されている。 |
|
■Cembalo アルトチェンバロギター、プライムチェンバロギター <主な役割> オブリガート おもに装飾音担当。 金属のきらきらした音で曲の装飾を担当する。他のギターを音色が全く違うため非常に目立ち、ミスは許されないが、その音色は多くの人を魅了する。 通奏低音の中核であり、和音を用いた装飾が多い。コード表とにらめっこをしているチェンバロ奏者がしばしばみられる。 金属弦であるが弦が狂いやすく、さらに複弦チェンバロだと弦の数も多く、調弦が難しい。全合わせ前の「チェンバロ待ち」が恒例。 指サックに針を付けたものを右手にさして演奏するので、長年ギターをやってきた人でもなかなか難しい。実は針は普通の縫い針であり、チェンバロ奏者は指サックを作るもの仕事である。 |
|
■Purcussion <使用する楽器> タンバリン、カスタネット、ティンパニー、小太鼓、シンバルなど様々 <主な役割> リズム 曲に応じて招集される。 ギターアンサンブルは音量が小さいので、パーカッションがギターの音をかき消してしまうこともあり、音量のバランスが難しい。また曲のリズムの中核を担うので一度ずれると曲を台無しにしてしまう危険性もある。 また、「二つの日本の風景」など曲の重要なファクターとなることもある。 少人数の部活では吹奏楽部から引っ張ってきたり、他の部の友人を引っ張ってきたりすることが多いようだ。 |
|
■Conductor <使用する楽器> 指揮棒 <主な役割> 指揮 指揮者。曲の最高責任者。練習を進行させ、各パートの演奏をまとめるのが主な仕事。 少人数のアンサンブルでは指揮者をたてないこともある。 指揮者の仕事のうち最も大変なのは練習前の予習である。演奏する曲のスコア、(編曲物の場合は)原曲のスコア、音楽史関連の文献を調べて曲の構造を把握して、音色、奏法、音量、テンポを検討し、練習の計画を練る。 高校の部活動の場合は、外部からの講師が指揮者になる場合と生徒の中から指揮者が選ばれる場合とがある。いずれにしても音楽の知識、センスのみならず指導力も必要となる。 |